ビジネスを勉強していると「Whyを語りましょう」なんて話を聞くことも多いですよね。
でも、「なぜWhyが重要なのか」を説明できる人は少ないと思います。
説明できたとしても「人は理由を欲する生き物だから」みたいなボンヤリとした答えだったりします。
または、【「先にコピーを取らせてくれませんか?」というお願いの前に「○○なので~」という理由を付けたら、先にコピーを取らせてくれる可能性が上がった】このような実験結果から云々かんぬん…
みたいな有名な社会心理学の実験を引っ張り出して来る人もいるでしょう。
でも、それって凄く表面的な…お茶を濁しているような話なんですよね。
とはいえ、こんな偉そうなことを言っている僕も、つい最近まで雰囲気で「Whyを語りましょう(ドヤ)」と言っていた気がします。
でも、改めて考えてみると、Why(なぜ)という問いかけはやっぱり重要なんだなということがわかりました。
では、なぜWhyが重要なのか。今から僕なりの考えをお伝えして行きます。
ビジネスにおいてWhyが重要な理由
Whyが重要な理由は下記の2つだと考えています。
- モチベーションの源を確認できるから
- 気の合うお客さんが集まってくれるから
モチベーションの源を確認できるから
ビジネスで稼ぎ続けるためには、モチベーションの源を確認することが重要です。
なぜなら、モチベーションがなくなると行動ができなくなり、行動できなくなると結果が出なくなるからです。
もちろん、「モチベーションとか言ってないで、行動すればヤル気は勝手に出て来る!」とか「モチベーションというより習慣化してしまうことが重要だ」という主張もありますし、それは正解だと思います。
でも、やっぱりモチベーションの源を確認した方が習慣化するための行動にもとりかかりやすいですよね。
じゃあ、モチベーションの源を確認するためにはどうすれば良いのかというと「なぜ、自分はビジネスをやるのか」を自分に問いかければいいわけです。
すると、
- 趣味のギターに没頭するための時間とお金が欲しいから
- 家族とゆっくり過ごす時間がほしいから
- おいしいものを食べたいから
なんでも良いのですが、行動する理由=モチベーションの源が確認できます。
つまり、「ビジネスで稼げるようになれば、こんなに素敵な未来が待っているんだ」というモチベーションの源を確認し、行動を起こすために自分にWhyを投げかけるということですね。
これが一つ目のWhyが重要な理由。
気の合うお客さんが集まってくれるから
もう一つの理由は「気の合うお客さんが集まってくれるから」です。
情報発信で重要なのは、自分の意見を発信すること。
もちろん、ノウハウやハウツーなど、「お役立ち系」の発信も重要です。
お役立ち系の発信がなくなると、ただ自分の主張をするだけの人になってしまいますからね。
ただ、お役立ち系情報だけを発信していたら、今度はどうしても無味乾燥でつまらない発信になってしまいますし、他の人と差別化ができなくなりますよね。
だからこそ、自分の意見を主張(発信)することも重要なのです。
じゃあ、自分の意見を発信するときに最も重要なのは何かと言うと「Why(なぜ)そう思うのか」の部分です。
なぜなら、Whyの部分にはあなたらしさが出るからです。
たとえば、あなたがせどり(転売ビジネス)系の情報発信をしていたとして、こんな意見を言ったとしましょう。
私は買い占め系の転売ビジネスには反対です。
なぜなら、本当に欲しい人が買えなくなってしまうからです。
先日、5歳の息子の誕生日プレゼントを買いに行ったのですが、そのプレゼントが転売屋のターゲットになっていました。
転売屋が買い占めをしていたせいで息子が欲しがっていたプレゼントを変えなかったのです。
私は息子のガッカリする顔を見てとても悲しくなりました。
だから、こそ私は買い占め系の転売は絶対に反対です。
(↑わかりやすく超単純化しています)
この意見を読んだ人が
- 「その通りだわぁ。」
- 「この人とは気が合いそうだわぁ。」
- 「私も同じ体験したから気持ちわかるわぁ」
と共感してくれたら、その人はあなたに少し好意を持ちます。
その結果「せどりを教わるならこの人から教わりたい」と思ってもらえる可能性が上がります。
一方で、この意見を聞いて「こいつ!正義感振りかざしてキモイ」とか「だったらもっと早く買いに行ったらよかったのに」と思う人もいるでしょう。
僕個人的には信じられない意見ですが、世の中にはこういう意見を持っている人がいるんですよね。
そういう人は当然離れて行きます。(一部、粘着質なアンチになる可能性もありますが 笑)
つまり、自分の意見を明確に主張すると、価値観の近い人が寄って来てくれるし、逆に価値観の合わない人は離れていくということです。
また、同じ買い占め系の転売に反対派の人でもWhyの(先ほどの例であれば「本当に欲しい人が買えなくなってしまうから」)部分が違う人もいるでしょう。
もっと言えば、ほぼ同じ意見であっても、言葉の選び方や文脈は人それぞれなので、そこにも個性(=あなたらしさ)が出ます。
その意見に至るまでの背景もそれぞれ違いますし、同じような出来事を体験していても感じ方は人それぞれです。
だからこそ、Whyを語ればその人らしさがわかり、そこに共感してくれた価値観の近い人が集まってくれるということですね。
価値観が近い方がお互いを理解しやすいですから、何かを伝えるときもスムーズなやり取りになることが多いです。
すると、良い意味でお互いが楽なんですよね。
ビジネスにおいてWhyが重要な理由まとめ
このページでは、ビジネスにおいてWhyが重要な理由を下記の2つに分けてお伝えしました。
- モチベーションの源を確認できるから
- 気の合うお客さんが集まってくれるから
1の理由としては、行動科学とかその辺の本を読んでもらえば詳しく書いてあるので読んでみてください。
僕がビジネスをやる上でとくに重要だなと思うのは2の方です。
ゴリゴリのビジネス系の人の中には「あなたの意見には価値がない」なんて言う人もいます。
でも、僕はそう思いません。
むしろ今は、ノウハウやハウツーだけを発信している人の価値が無くなる時代なのでは?と思います。
なぜなら、ビジネスのノウハウやハウツーは誰が発信してもだいたい同じ内容になってしまうからです。
今ほど情報が出回っていなかった20年前とか30年前だったらノウハウやハウツーだけを発信していても良かったのかも知れません。
情報そのものに価値があったからです。
でも今は情報が溢れすぎている時代です。
また、情報過多な現代でも、その分野のトップレベルの知識を持っている人であれば、無機質に「情報だけ」を発信していても上手く行くかもしれません。
それは、その情報がレアだからです。
しかし、多くの人はそんな情報を持っていないですよね(もちろん、僕も持っていません)
だからこそ「この分野の情報発信者は沢山いるけど、他の誰でもないあなたから教わりたい」と思ってもらうために、Whyを語るのは非常に重要な要素なのです。